蟹薬師祭礼と月例・年間行事

千年以上の時を刻む伝統と格式ある祭礼

 従前は、毎年4月1日に行われていたが、現在は4月の第1日曜日に行われている。正しくは大寺山願興寺「胎金祭」という。二本の松をもって胎金両部(日月)を表わし、天下泰平、五穀豊穣を祈る近郊きっての大祭である。この祭礼の起源は古く、「大寺記」によると長徳5年(七堂伽藍完成の翌年999年)2月に地元民によって開かれたとされている。別名を「日月祭」「五穀祭」或いは「植木祭」といわれるものである。からくりを具えた曳山では、雅やかな奏楽が奏でられ、獅子舞が舞い、一条天皇の皇女とされる行智尼の作成した蒼白な女装の面に朱唇の「蠅追い」が、しきみの枝葉で悪疫除きのため、参詣者の頭を叩いて回る。
 なお、この祭礼は戦国時代にときとして、中止されることもあったそうであるが、天文9年(1570)に中村、御嵩の代表者が祭礼の方法を忘れないうちに再開することが決定された。それ以降、中村、御嵩から責任者を二人ずつ出して行われていた。明治になって、中村が行わなくなって明治三年御嵩番が行って以来20年間の空白ができてしまった。
 明治23年に野呂万次郎らによって、御嵩地区だけで行うことになり、蟹薬師祭礼は再開されるようになり、現在に至っている。
蟹薬師(願興寺)祭礼(4月第1日曜日)
   

2010年2月6日の大節分会
      

願興寺の月例・年間祭事
願興寺月例祭事
   8日 薬師縁日  (焚き上げ・法話)
  18日 観音縁日  (説法)
  24日 地蔵縁日  (水子供養)
  28日 不動明王縁日(安全祈願)
願興寺年間祭事と行事
 4月第1日  蟹薬師祭礼(午後より本祭礼)
 8月第1土曜 竹筒の燈明
 大晦日    竹筒の燈明
節分会
 
1月8日(日)10:00〜12:00 (祈祷受付10:00より)

毎年祭礼時には桜が満開

        2006年願興寺回廊コンサ−ト           

2008年願興寺回廊コンサート

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